2011年02月06日

聴かせ手帖〜だい3月号番外編(山)

歌の手帖3月号の編集後記に、またしても「続きはこちらで!」みたいなこと書いておきながら、まだアップしてませんでした。検索して見に来られた方、本当にすみません。

1月末〜2月頭にかけての新曲の数が本当に多くてびっくりしてしまいました。しかも、皆さんレギュラーというか、カラオケファンの皆さんが「新曲はまだか」と待っている歌手の方々ばかりで、こういう偏りは編集部ではどうすることも出来ません。

1年間唄うということを考えれば、この時期に出すのはそれだけ「本気」の詰まった楽曲であることは言うまでもありません。ただ、最近はこの時期に出して、また秋にも新曲を出す…という1年2曲パターンが増えていることがちょっと気になります。調子のいい歌は1年間唄ったほうがいいですもんね。

余計な前口上はこれぐらいにして、本題にいきましょう! そんなわけで今月は「これは!」と皆さんにおすすめしたい楽曲がてんこ盛りにも関わらず、誌面は相変わらず1ページなもんですから、捨て台詞みたいな紹介しか出来ておりませんでした。改めて、書き放題なウェブ上ではたくさん紹介したいと思いますよ。

誌面で紹介したのはこちら↓

あの娘と野菊と渡し舟(Aタイプ)
氷川きよし
B004G8AT3K

▲私、どうやら氷川くんに対して「正統な演歌」を求めているようです。そういう意味でこの歌はいいなぁって思うんですけど、たぶん、彼を愛する皆さんの感覚はちょっと違っていそうな気がします。「新しい新鮮な演歌」を求める方が多そうな印象なので、反響はどうなのかな…。元気で明るい彼も好きだけど、こういうのも唄える彼だからこそ、楽しいのもいいんだ!って思う。

冬の日本海
田川寿美
B004C4JHO0

▲この歌は、寿美ちゃんの歌に奥行きを感じると同時に、改めて作曲家・鈴木淳氏のメロディーラインの世界観に敬意を表したいと思いました。やっぱり職人というか、自分の世界を絶対的に持ってる先生だなぁと感じます。いわゆる「歌謡曲」好きにはそこらへんをぜひ堪能していただきたいですねー。過去の作品ばかり追いかけるのもいいですけど。

さて、こっから先は、誌面にほとんど何も書けていない皆さんの紹介。

男ごころ
鏡五郎
B004D6PZMA

▲鏡五郎さん、もうね、今年45周年なんだそうですけど、なんだろうこの艶!! 非常〜にオーソドックスなメジャー演歌ですが、この、一歩間違うと時代錯誤な感じを、現代にそのまま新しい作品として出せるのは、鏡さん自身の前進するパワーと、伝統を懐かしがって振り返ることなく、今を生きる作法として堂々と歌に込める演歌職人たちの魂あってこそだと思います。聴いててほんとに気持ちいいです。演歌好きならぜひ!!

霧笛橋
伍代夏子
B004D6PY8U

▲こちらは伍代夏子さんの正統派マイナー調演歌。夏っちゃん節全開! もの寂しい演歌が大好き、という彼女らしいというか、暗くなるならとことん暗く、そんな気分に寄り添う歌唱がゾクゾクさせます。この裏声だか地声だか…という危うさがたまらなく不安感をあおります。…うん、正直ちょっと怖い。そのぐらい振り切ってるところが好きです。

天の夕顔
石川さゆり
B004BIK9WG

▲そして石川さゆりさん。こちらはなかにし礼先生の作詞。ハープ?箏?そして笙?篠笛? 和風の音たちとオーケストラがそれだけでもドラマチックに気分を高めてくれそうですけど、そこにさゆりさんならではの、抑えに抑えた…でもやっぱり抑えられない!みたいな激情がワーッと流れ込んでくるわけですよ! 年齢を重ねれば、その分、自分に足かせはいっぱい出来るわけで、本能的な感情をいかに社会的に抑えて生活するか…というのが大事になってきたりするわけです。割合でいったらどれくらいの皆さんがそういうの抑えて生きているんでしょうね。私の感覚的には9割ぐらいじゃないかなって気がしますが、時に、それを抑えられない人もいると思います。実際に抑えられないと社会的にはダメ人間っぽいですが、文学的にそういう世界が求められるのは、どこかそこに対する憧れがあるからだと思います。そんな憧れを表現する「さゆりワールド」な1曲です。

男なら~平成節~
西方裕之
B004D6PZ3O

▲西方アニキの企画もののシングルらしいですが、こういうの好きなんだよなぁー! 『男なら』ってもとは戦前戦中の名曲らしいのですが、それに現代風な詞を乗せて唄ったもの。西方さんだってことを抜きにして、何の先入観もなくこれが有線とかで流れてきたら、確実に聴いちゃいます! え、何この歌!って。この手の「思わず耳を引く」歌ってあるんですよね。あだ花みたいな歌かもしれないけど、思わず聴いて、歌詞が分かってくるほどに「ワハハ!!」と笑いたくなっちゃうような歌。本気と皮肉といろんなものが混ざり合ってかもし出すこのあだ花感!! 私はこういうの大好きなんだ!! 歌謡曲の世界はこういうのもないとね!!

パーマ屋ゆんた
加藤登紀子
B004BIKA0C

▲これは感動して思わずワタクシ涙いたしました。加藤登紀子さんの声ってどうしてこんなに説得力あるのかと。個人的な理由もあったりしますが、こういう「大人が子供を受け入れてくれる歌」というのに弱いです。いまだに「送り出される子供」の側の意識でしかこの歌が聴けないことに、自分としては未熟を感じます。早く「送り出す大人」の側に行きたいものです。うーん、まだまだ経験が足りませんね。

…とここまでは誌面で「一言」触れた作品。さらに、もっと誌面があったら触れたかった作品を紹介します。

五右衛門さん
宮下健治 青戸健
B0049DG21A

▲出たよ、またアマゾンにジャケット写真がないってパターン。青戸健さんの新曲で、とても楽しいお手拍子ソング! ♪ちゃらららっちゃら〜(ハイハイ)、ちゃらららっちゃら〜(ハイハイ)って感じで内容もコミカルで面白い。主人公がさえないサラリーマン風に描かれてて、ある意味モチーフになっている「石川五右衛門」の世界観とは全く違うとも言えるんだけど(編集部に「この解釈はいただけません!」と手紙まで来た)、まぁそれはそれとして、歌なんだからいいじゃないっすか細かいことは!と言いたくなります。特に、PVを見たらね。青戸さんの演技がいい味出してるんだよなぁ〜。ぜひPV見てほしいです。

白樺の誓い(雪盤)
山内惠介
B004D1MB1I

▲あれっ!これもだよ!(ジャケットない) 山内惠介くんの新曲。ちょっとこれも楽曲的には「えっ…(絶句)」って感じの時代錯誤感があるんだけど、そこをあえてど真ん中、まっすぐに進む山内くんがいっそ清々しいです。私にとっては彼は青春じゃなくて、その時代感が魅力なんですもの。彼の声は本当に独特の響きがあって魅力的なんだよなぁ。ジャケット写真カッコイイですからお楽しみに。

未練のなみだ
服部浩子
B004FKXHN8

▲30曲近く歌を続けて聴いていても、ああ、服部浩子さんてやっぱり歌が上手い…って思わざるを得ない歌唱力。今回はそこに迫力みたいなものが加わってていいです。楽曲はオーソドックスなマイナーワルツ。

マルセイユの雨
船村徹 鳥羽一郎
B004ECLPE0

▲もう〜また画像がない。しかし鳥羽ちゃん、マ、マルセイユって……!! 舞台はフランスですよ。これは、作詞家の田久保真見先生に今度聞いてみたいですが、私はこの歌を聴いていると、マフィアっぽい人たちの抗争の中、女一人を逃がして自分は敵地に一人、死を覚悟して乗り込む男、みたいな映像しか浮かんでこないんですけど!? でもってこれがまた、鳥羽ちゃんの声ってこういう男くさいドラマに似合うんだよなぁー!! カッコよすぎないすか?! それともこの解釈違うの? どうなのーーー?! 

…先日鳥羽ちゃんに、そこらへんを思い切りぶつけてインタビューしましたが、4月号に載せますのでお楽しみに♪

他に、一言触れておきたい皆さん。

PV面白いのは黒木姉妹の『恋していいですか』。彼女たちは動いて唄ってるところが絶対に魅力的だと思います。北山たけしくんの『男のなみだ雨』は、北山くんの優しさと包容力を感じる歌。素敵な旦那さんなんだろうなぁって感じる。水木ケイちゃんの『お別れ出船』は、彼女の自由奔放な声の表現を聴いて欲しい歌、若さって素晴らしい。今後の可能性に期待!

全部紹介出来なくてごめんなさい。
posted by ヒロヨ at 16:28| Comment(7) | TrackBack(0) | CD、DVD紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。