2011年07月20日

石巻ボランティア日記〜その5〜


▲昼食後に現場に戻ると、午前中は日陰だった休憩場所に日陰なし。(この後、日陰のある方へ場所を移動しました)



▲午後の作業開始。手前には洗い終わったものを乾かしておいてある。ステンレス製の備品は高圧洗浄で泥を落としやすく、すぐにピカピカに。しかし、手前に重なっているのは、これから洗わなければいけない容器の山。この奥がプールになっていて、そこが私の担当現場。午前中に途中まで洗ったざるが置いてある。水は泥だらけになっているが、それでも充分落ちるんです。プールから道路に向けて、これから洗うざるが洗浄液に浸けて棚に置いてあります

午前中は日陰だった作業場は、日が昇って残念ながら午後はほとんど炎天下に…午後の作業はなかなかキツくなってきました。ひさしのついた帽子持ってきてよかった。だけどあまりの暑さに、午前中はまず汗で曇り始めたゴーグルを外し、午後はマスクすら外してしまった。もうね、マスク内の汗に耐えられなかったの。

水産加工会社ということもあって、臭いもかなりのものだったのですが、結構慣れてしまうもので、暑さのほうが私には厳しかったかな。水分は、この1日でほとんど2リットル飲み干したものの、朝から作業が終わるまでトイレに行かなくて済んだほど汗をかいた模様。


▲終了時。私たちの洗い物の成果はご覧の通り…。結局作業全体は5時間ぐらいしかなくて、全部容器を洗いたい!ぐらいの勢いで始めたものの、泥と油の頑固な汚れに悪戦苦闘してなかなか作業が進められず悔しかった。ここまでしか出来なかったことが残念だった。工場内部はだいぶ綺麗になっていた。あんなに積もってた泥がここまでなくなってる。泥出し班の皆さんもお疲れさまでした!

中でも、ほぼざるを洗い終えて、次に洗い始めた白い大きな容器は、泥まみれの茶色だったのに、ちゃんと磨いたら真っ白な容器になって、しかも会社の名前が綺麗に出てきたので、これはピカピカにしておきたい!と思った。一部しか出来なかったけど、こうやって見た目分かりやすく、かつお店の屋号がピカピカになるのは、「洗った!」って感じが出て自分ではとても誇らしかったんだけど、ご主人はどう思ったかな…。


▲泥出しの成果の土のう。工場内から出したもの


本当に、自分の出来ることはごくわずかなことなのだなぁと実感する一日だった。でも、そのわずかなことでも、頑張ろうとしている人の少しでも力になるのなら、役に立てるのなら、また駆けつけたいと思わずにはいられなかった。

帰りのバスの中で、参加者は一人ずつ参加した感想を語った。思わず感極まって途中で言葉が出なくなってしまった人がいた。印象的だったのは、石巻出身の参加者の言葉。家を出て、東京に出ている人で、家族と話をしていて、もう石巻はダメだと思っていたけど、これだけ、何も石巻に関係のない人たちがボランティアで来てくれて、手伝ってくれることに感動した、これなら復興できるかもしれないと思った…と言ってくれたこと。

こっちがありがたくて感動しました。そんな感想をくれてありがとう。

帰り道は、バスのエンジントラブルで途中から新幹線で帰るなどのハプニングが起こったけど、基本的にボランティアは「臨機応変さ」が必要。なぜなら、被災地では何が起こるかわからないから。事前のミーティングでも、もし大きな地震が起きたら、また津波が来る可能性もあるので、どうやって逃げるかということを教えられて(確かにそうです)、改めて自分がどういう場所に来ているのかと自覚させられました。

何が起きても対応出来る柔軟性と、ハプニングも楽しめるぐらいの精神力があるといいと思いました。帰りの新幹線の中で、お互いのチームで見てきたことを語り合って、一部の人は美味しいビールを飲み、楽しく帰ってくることが出来ました。

私としては、今日お手伝いしたお店が、営業を再開していくまで、あとどれくらいの人手が必要だろうか、と考えました。まだ何回かボランティアで人海戦術の洗浄が必要でしょう。それに、水がまだ湊中学校でも出るようになったばかりだったそうなので、水(綺麗な飲料用の水)が潤沢に使えるようになること…など、再開に向けて必要なお手伝いはたくさんあると思います。

あのお店のその後を、ぜひ見守って行きたいから、ベースの方にはその後も追っていただけたら嬉しいです。そして、再開したら粕漬けや味噌漬けのお魚を買いたいと思いました(小売りはしないかもしれないけど)。

帰宅したら、シャワーを浴びてすぐに寝てしまいました。改めて、現地に長期ボランティアで入っている皆さんはスゴいなぁと思いました。

ぜひ皆さんも現地ボランティアに行ける人は行って下さいね。でも無理はしないで、自分に出来る範囲でいいと思います。復興はまだまだこれからです。協力できる形も、たぶんこれからいろいろ増えるんじゃないかな。
posted by ヒロヨ at 10:06| Comment(4) | TrackBack(0) | ボランティア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月19日

石巻ボランティア日記〜その4〜

私は水作業に強いビニール手袋を持ってきていたので、3人ほどで備品の洗浄に回りました。洗浄とはいえ、まだ水は復旧しておらず、自衛隊の配給による水をプールに溜めてあり、その水を使います。

備品の一つのざるなどの容器をまず洗うことにしました。最初はどこから手をつけていいものか?と思ったものの、とりあえず、やりながら試行錯誤して、

ざるについた泥をざっくりと手ではたいて取りのぞき
⇒水に浸けてこびりついた泥をふやかし
⇒落ちにくい油汚れにはさらに洗浄剤をかけて時間を置き
⇒溜めた水でブラシを使ってこそぎ落とす

…という手順に落ち着きました。

最初は道具が柄のついたデッキブラシしかなく、リーダーやご主人に相談していくうちに、高圧洗浄機や洗浄剤、柄のないブラシ…と洗い物グッズも徐々に充実。さらに洗い部隊はざる洗浄と高圧洗浄に分かれて、大きな備品は高圧洗浄で泥を吹き飛ばし、ざるなどは頑張ってこそげ落としていきました。

ご主人夫婦は私たちのために冷たい氷やジュースやお茶などを冷やして準備してくれていてありがたかったです。タオルに氷をいくつか包んで、そのまま首に巻いて作業しました。ひんやりしてとても気持ちよかった!

とにかく暑いので、リーダーは1時間に1回休憩を取ってくれて、その度にみんなでそれぞれ持参した水などを飲み、塩分などを取って、作業を続けました。


▲昼食を取った、湊中学校の駐車場になっているところ。湊中学校は現在も避難所になっている。壁には時計が、津波が到達した時刻を刻んでいる。作業場所はこの更地になってしまった向こう側。風があって日陰はとても気持ちよかった。壁には、波の跡が幾重にも付いていて、高さを考えると本当にこわい。そしてここはものすごいハエが発生していて、食事をしているとすぐに集まってきたので、払いながら食べた。作業着もチラ見せ。ハエがいっぱいいるのを撮影したかったけどそんな簡単には撮影できませんでした。でも、そんなのも本当にどうでもよくなる。ハエが頭に止まろうと手に止まろうと、食べちゃわなきゃいいや、ぐらいの気分になる


▲中学校から現場へ歩いて向かう。大きながれきは片付けた後なんだろうけど、まだいろいろ埋まっている。この地面は、もともとの土が水分を含んで柔らかくなったのか、津波が持ってきた泥なのか…ところどころ、柔らかいところもあって、そういうところはズボッと足がはまる。足元には注意して歩かなきゃいけない。砂利道だけど道路もちゃんと通っている



▲給食センターだった場所
posted by ヒロヨ at 07:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月18日

石巻ボランティア日記〜その3〜


▲急遽登ることになったトヤケ森山(通称・馬っこ山)。左奥から手前に蛇行して見える川は北上川です。奥に見える山が、さっき通ってきた一番被害の大きかったエリアの奥に見えていた山です。波は北上川まで届いたそうです

googleで検索してみたら、この辺です。

大きな地図で見る

動画は、このトヤケ森山から海(地図で言うと下)に向かって左から右へと映しています。

この山の上で2グループに分かれてリーダーを決めてチームを作りました。私は「だるまさん」チームに。リーダーはこのボランティアに参加5回目という兵で、帰りも別行動で仙台の「六魂祭」に参加して観光ボランティアして行くと言っていました。スゴい! だるまさんは、この東京アースデーボランティアの広報をしていて、現地には初めて参加した、という同じチームの方が頭にだるま柄のバンダナをしていたから。転んでも起きるってことで。

石巻のベースに立ち寄って準備したら現場へ。もう一つの「くじらさん」チームは民家の泥出しへ。私たちは、水産加工会社の泥出しへ向かいました。

途中の道もまだ信号は電気が入っておらず、警察が誘導している状況です。道は通れなくなっていたり、なかなか現場に着きません。その道沿いにも、倒れかけた家や建物があちこちそのままになっている…かと思えば、その2階には洗濯物がかかっていたり、人の生活の気配がある家もある。自宅で避難生活をされている方もたくさんいらっしゃいます。

場所は避難所にもなっている湊中学校の裏手にありました。


▲こちらがその現場。有限会社ヤマユ佐勇水産食品さん。魚を味噌漬けや粕漬けに加工して販売する工場だそうですが、工場の中は3〜5センチの泥が積もり、ここまで波が来たという線も天井近くまでくっきりと見えます。2階はかろうじて助かりましたが、工場内は天井まで泥がついているので、そこまで水が来ていたことを語っています。まずはこの工場内から中にある備品を外に出し、出したものは洗浄、備品を運び出した後は床の泥出しの作業をすることになりました。

印象的だったのは、こちらのご主人が、この場所で事業を再開したいという希望を語ってくれたこと。4ヶ月、この現状を前に、ご家族で少しずつ、ひたすら工場内のものをまずは外に出して整理するということをしていたそうです。

少しでもお役に立てれば嬉しいです!頑張ろう!
posted by ヒロヨ at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月17日

石巻ボランティア日記〜その2〜

まずは被害の大きかった沿岸部をバスで一巡り。これは、団体の皆さんが、「現地の状況を見て、周りの人にも伝えて欲しい」との想いからとってくれたコースです。

一瞬、普通に見えた町並みでしたが、よく見ると、家はあっちもこっちもひしゃげていて、傷だらけでした。たんぼにも瓦礫がそのままになっていたり、いたるところに重機が入っていて、でもやはり4ヶ月経っていることもあるのか、新しく建て替えられた店舗などもあり、印象的には混沌としていました。

とにかく、道路沿いのあらゆるものが「ひしゃげ」ている。

しばらく走ると、住宅地の区画に出ました。どこまでもどこまでも、くずれかけた家が並んでいて、その一つ一つに生活があったと考えると、本当に言葉を失う風景というのはこういうものなのかと実感しました。前に現地ボランティアに入った人が言っていた「行って見ないとわからない」っていうのは、このことだったんだ…と。

もちろん、感じ方は人それぞれだと思うけれど、きっと自分の生きて来た人生を、振り返らずにはいられない風景なんだと思います。それぞれの人生の中で、思い出すことがあり、感じることがある。

私は以前、「行かなければ分からない」という言葉には、それを認めてしまったら、自分の仕事(記事を提供すること)はどうなる? 過去の戦争も繰り返されてしまうし、何も人は過去から学べないことになってしまわないか?といろいろな想いが渦巻いてちょっとイラッとしていました。

しかし、実際に見て、そうか、確かに見てみないと分からないことだったと思いました。なぜなら、それは現在進行形で、今そこにあるからです。もちろん、初期の頃の光景と今はかなり違う。町もだいぶ片付いてはいる。道路だって整備されつつある。でも、「これで4ヶ月なんだ」…という途方もなさは、やはり今後も現地に行ける環境にある人は、出来るだけ行って、自分で見て感じてみるべきだろうと思わずにいられませんでした。

最初に見た衝撃的な町並みは、目をみはって見つめるしかなかったけど、バス内で写真をみんな撮り始めたので、私も動画を撮ってみました。少しでも、皆さんに伝わるといいけど、でも行けるのであれば一度ボランティアで訪れて下さい。


▲バスの車窓からただ延々と見えるものを撮っただけです。集められた車、がれきの山…


▲こちらは、奥の山並みの手前まで全て波が押し寄せたという地区。見える建物は、建物として残っていても全て1階が破壊されていました。あまりの広大さに言葉も出ません。(それでも今回の震災の全体像から見ればほんの一部) まだ道路際にもそのままがれきが散乱しているのが見えます


▲ここの松林が波をかぶって茶色に変色しています。ただし、この松林があったおかげで、波の強さは少し軽減されたらしく、被害はダイレクトに波が来た地区に比べると少なかったそうです
posted by ヒロヨ at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

石巻ボランティア日記〜その1〜

昨日初めて現地ボランティアに参加してきました! 忘れないうちに書き留めたいと思います。しばらくボランティア日記続きますがご容赦下さい。

以前からお手伝いしていたボランティア団体では、都内で事務的に被災地のボランティアをバックアップしていました。現地の話は現地部隊の皆さんからよく聞いていたのですが、そこでの現地ボランティアは比較的長期で被災地に入っていたので、短期で現地に入ることはほとんどなかったため、4ヶ月経ってしまいましたが、別の団体の日帰りツアーに申し込み、参加してきました。

こちら↓
アースデイ東京タワーボランティアセンター 週末ボランティア

まず説明会に参加し、申し込み。約2週間前から予定を考えるといいと思います。石巻は被害が大きかったため、まだまだボランティアが必要な状態です。ゆえにこの団体では、短期で参加出来るボランティアを広く募集し、一気に人数をかけて作業を進められるような内容を参加者に振ってくれています。

毎週末にボランティアを募集していますが、ざっくりしたスケジュールはこんな感じ

金曜の夜にバスで東京タワー出発
⇒土曜早朝に石巻着
⇒午前中作業
⇒お昼
⇒午後作業
⇒2時過ぎに作業終了、撤収
⇒バスにて石巻を出発
⇒新宿に土曜夜着

ここしばらく、写真の洗浄のような仕事が続いていたようですが、偶然私が行ったこの日は、久々の泥出し仕事。事前に話を聞いていたので、どんな仕事が振られても対応出来るように準備していきましたが、それが当たってよかったです。

装備についてはこんな感じのページが紹介されています。こちらを参考に、準備しました。

金曜日の集合時間ごろに栃木で震度5弱の地震があり、ちょうど都内も大きな揺れがあったようですが、東京タワーの下ではあまり感じませんでした。ここからバスは出発します。

車中泊と分かっていたので、飛行機などに乗るとき用に使っている首まくらとスリッパを持っていったのはよかったです。おかげでよく眠れました。ミニバスでしたが、参加者は20名ほどでぎっしり。後で聞いたところによると、この回は予約でいっぱいになってて、一人はキャンセルが出たので参加したと言ってました。

朝4:30頃に石巻の近くで最終バス休憩(コンビニで食料が調達出来る)。朝日を拝みながらパンを食べました


…が、予定より早く到着したため、プランを変更して山に登ってそこでミーティングと朝食を取りましょうということに。ここのコンビニのトイレを使って作業着に着替えました。


ちなみに当日の私の装備はこんな感じ。(イラスト)

ishinomakisoubi.JPG

これに小さいバックを斜めがけして、絆創膏と消毒液、財布、梅こんぶ、カロリーメイト、日焼け止め、虫除けスプレー、ウェットティッシュ、デジカメ、ノートとペン、携帯…などを入れて持ち歩きました。
posted by ヒロヨ at 22:35| Comment(2) | TrackBack(0) | ボランティア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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